空薫(soradaki) 2005 6/30(木)退院の日あさ5時すぎ
今朝は3時に目覚めた。4時過ぎ雨の音が聞こえ始めて窓を開ける
室内より涼しい空気が入ってきた。今日から季節と天気の中に入る
目をつむって時間が過ぎるのを待っていた。まだいくらなんでも
起きてしまうには早すぎる。退院を控えていつもよりナーバスに
なっていた。待ちどおしいのとは違う。なんとなく入院ボケか。
じっとしていたら身体が重たくなってきた。コンクリート化でも
したかのようで自分の身体がどんどん厚みを持った石像のように
感じられ、ずしんと重いそしてにぶい感覚に包まれた。時々ある
けどここまで重たいと思った事はない。そういえばよく母の田舎
に行った時あったなと思い、もう今は手放してしまい跡形もない
大好きだったその家を門からずっと辿り、家の中をじっくり見て
まわり一通り終わって戻ってきた頃にはいつの間にか重たさの事
はすっかり忘れていた。回想の家には誰もいなかった。
その家にあった古いチェストを私は2つ今の部屋に持っている。
ひとつは母が父と結婚する時に持ってきたもので家具屋だった私
の祖父が扱っていた米軍の払い下げ品。シンプルだがどっしりと
重たい。いつも引っ越しの時作業の人がびっくりするほど重たい。
もうひとつは本当は茨木に移った叔母が使っていたのだが亡くな
って私が貰い受けたもの。これは日本の古い引き出しの箪笥だ。
どちらも引き出しの開け閉めがなかなか大変だけどかまわない。
回想の中で引き出し箪笥のあった場所を探してみたけどとうとう
分からなかった。古い家には箪笥がいっぱいあったけど何処だっ
たのだろう。我が家で今は物置き同様に粗末に置かれているから
帰ったらもう少しいい居場所を考えてあげよう。それがいいな。
入院中にパソコンで打った日記は店長の丸山氏がこまめに持って帰っては
HPにわざわざ移して段落等々打ち直してくれていました。病院でインター
ネットは使えないので私は全く見てないままなのでした。ありがとうです。
自宅ではこんなにマメに打たないと思いますが読んで下さった方がいらしゃ
たらありがとうございます。カルマの情報をこれからはまぜこんでいきます