空薫(soradaki) 2005 6/22(水) たっぷり雨の早朝

 一晩中クーラーを軽く入れて寝たのだが目覚めてクーラーを止め窓を開けて外気をいれた。ペタリペタリとコンクリートを打つ濡れた音は閉まっていたときからも聞こえていて今日はしっかりと雨降りなのだなぁと思った。何となくしんみり
 お茶の水駅がほど近くにあって中央線、総武線、丸の内線がガタゴトと走る音が窓を開けてると頻繁に聞こえる。今日もたくさんの人があの電車でそれぞれの場所に運ばれてゆく。びっしりつまった席とつり革に揺れる人々。日頃当たり前に乗っていた電車も、うんざりするような人ごみさえも、少しうらやましく思える。大半一日中ベットの上で過ごしていると外界で何となく当たり前の中に成り立っている日常が特別な事のように思える。ランドリーに向かい廊下に出る。病棟の中はいつだってしんとしていて、ちらりと見える病室にはどの部屋も人がいるのだが点滴につながれ、ぼぉっとベットに横たわっている。食事も衛生もしっかり管理された病院生活の日常と外界の日常
 もうじき退院、消灯になってカーテンを閉める時ここから見えるキラキラの夜景ともお別れだなぁと思う。窓のはじっこから見える艶やかな東京タワーやビル群の不規則に並んだ窓の明かり。隣に建つ医科歯科大を建設している朱色の鮮やかな巨大なクレーンとか、リクライニングの電動ベッドに毎日の三度のごはんとか今回の入院は大部屋が満室で個室のまますっかり巣作って快適な療養となった。身分も忘れてすっかり贅沢になってしまった。ただ怖いのは退院時にどっさりと請求される入院費と暫く必要な自宅療養での生活費とか、現実の生活は続くのだ     meg記
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