karma accent-aiguちいさな食堂の日常新聞

初夏という言葉の響きがとても好きだ。私はカラコロと音をたてるグラスの氷とカルピスを思い浮かべる。木漏れ日とほんのすこしだけ暑い昼下がりの時爽やかなはずの初夏は毎年見つけられないまま今年も梅雨が来た。ただ単に コマーシャルのイメージが強いだけ?
 体調を崩して3年目の初夏になる。高熱が続きしぶしぶ入院して3週目になった。始めは一刻も早く逃げ出したかったこの単調なベッド上安静生活も板につき私の一日の仕事は日に何度かの検温血圧測定、大嫌いな採血、それと日々の唯一楽しみ3度のごはん!野菜が沢山で案外うまい。時々時間に飽きてうんざりしたりするが体調も生命力も回復し気分もよいこの頃の私はこの入院生活の案外快適で優雅な時間の流れを思い、実はこれからも続く生きていくという私のプログラムの中にひととき与えられた大切な賜物にちがいないと思い始めている。
小学3年の時に足の病気で手術した事があって1ヶ月入院した事があった。あの頃は一日をどんな風に過ごしたのか全く思い出せない ギブスを片足すっぽりとはめていてベッドから降りる事は出来ずたまに看護婦さんと車椅子で廊下や庭に出た 同室には少し年上のおねぇさんが2人いて結構仲良くて、当時好きだったアイドルのポスターを壁に貼って張り合ってた。エネルギーの有り余る年頃に。子供って不思議だな 流れる時間の感覚が今の私とはきっと全然違う 時に身を任せる事がだんだんへたくそになる。    
お見舞いに来てくれる人から花をもらう。花は大好きとても嬉しい。小学生だった私は病院に来る花売りをいつも心待ちにしていた。白い百合の花を1本買うのだ。凛とした百合の立ち姿が格好よかった。紫陽花、シャクヤク、ガーベラ、薔薇にひなぎく。どの花も圧倒される綺麗さで咲き朽ちていく。その姿が潔くて憧れる。
               meg記

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